FUJIFILM X-H1 カメラテスト:F-logで撮ってETERNA LUTを当ててみました。

最近動画を撮る機会が増えてきたので、カメラをFUJIFILM X-T2からX-H1に買い換えました。

撮影した動画は、F-logそのままと、ETERNAのLUTを当てたものとが比較できるよう編集して、YouTubeにアップしました。

FUJIFILM X-H1 Camera test: ETERNA LUT

動画制作は写真制作とは似て非なるもの。早く自分のものにするために、カメラテストを繰り返しています。

夕暮れの河川敷で、F-log収録した素材に、FUJIFILMが提供しているETERNAのLUTを当ててみましたので、その雑感を記します。

(今回の見出し)
・F-log収録時のISO感度問題
・F-log収録時の圧縮率問題
・FUJIFILMのカメラでムービーを撮るなら、極力log収録は使わない

F-log収録時のISO感度問題

F-logで収録する際に、そのダイナミックレンジをフル活用するためには、ISO感度をF-logの基準ISO感度である800以上にしなければなりません。

晴れた日の屋外では、たとえ夕暮れ時でも、絞りを目一杯絞らないと露出オーバーになってしまいました。
これでは絞りを開けた画は撮れませんし、コントロールできる範囲が狭くなってしまうので、すぐに3段分のNDフィルターを購入しました。

ステップアップリングを使っているのは、NDフィルターの口径をXF10−24mmF4のサイズで買ったためです。
1つのNDフィルターを共有できて便利じゃん、と思ったのですが、これだとレンズフードが付けられないんですね。
将来、シーンによっては逆光に四苦八苦することがあるかもしれません。

しかし、NDフィルターを導入したおかげで、ISO800から3段分低いISO感度(800→400→200→100)の感覚で撮影することができます。

しかし、晴天の屋外では3段分のNDフィルターだけでは、まだ絞りをF11ぐらいまで絞らないといけませんでした。
もっと絞りを開けようと思ったら、もっと暗いNDフィルターが必要になりますね。
こちらもまた導入を検討しようと思います。

F-log収録時の圧縮率問題

F-logは動画のダイナミックレンジを確保するために、かなりコントラストと彩度の低い状態で収録しておき、編集段階で適切な後処理(LUTを当てる)してコントラストと彩度を取り戻す、と言うワークフローになりますが、問題は収録時にかなり圧縮して記録されてしまっているということです。

FUJIFILM X-H1の内部収録時の圧縮は、デジタル一眼ではスタンダードな「4:2:0 8bit」です。
ざっくり言いますと、「4:2:0」の部分は色の圧縮を表しています。
本来は「4:4:4」です。これを間引いで「4:2:0」のデータを記録している、という意味です。
写真をやっている方なら、細かいことはわからなくても、かなり圧縮してそうな感じが伝わると思います。

8bitというのは情報量です。
動画というのは、写真で言うところのjpeg画像を連続で記録しているようなものなので、こちらも写真をやっている方なら、8bitと言えばなんとなく後処理での許容量がそれほど無いことがわかると思います。

もっと高価なシネマカメラでは、4:2:2 10bitで記録できるものもあります。
RAWで動画を撮れるカメラでは、色情報は4:4:4になります。

そのような記録されている情報量が十分あるデータから、後処理でコントラストと彩度を取り戻すなら良いのですが、圧縮されたデータを使えば当然画像は劣化します。

動画では写真のように1枚1枚の画像をじっくり観察するものではありませんので、1枚の画像の画質が多少悪くても、連続した動画の中ではさほど気になりません。

とは言え、せっかくのFUJIFILMのフィルムライクな綺麗な色が、実はF-logでは十分活かせないという落とし穴があるということです。

FUJIFILMのカメラでムービーを撮るなら、極力log収録は使わない

そこで、FUJIFILMのカメラの性質を考えてみますと、富士フィルム独自のセンサーとプロセッサーから作られるカメラ内RAW現像のプリセット:フィルムシミュレーションは、「フィルムで撮った写真を印画紙にプリントした時のコントラスト、発色」をモデルに画作りが行われていると言います。
つまり、カメラ内で作られたjpeg画像をモニターで見たときに、現物の写真のようなトーンになるように調整されているということです。

ムービー対応のフィルムシミュレーションとして作られたETERNAは、富士フィルムの映画用フィルム「エテルナ」を再現した、とのことです。
これはおそらく、モニターで見たときに、フィルムで撮られた映画をスクリーンなりテレビで見た時のようなトーンになるように調整されているということでしょう。

つまり、ETERNAで撮った動画がそのまま使えれば、十分に美しいトーンが表現されるようにできている、と言えるのではないでしょうか?
フィルムシミュレーションを使って、後処理無しで美しいトーンで撮れる。おそらくこれがFUJIFILM Xシリーズの動画の強みだと思います。

というわけで、あまりにもコントラストが高く、どうやってもハイライトからローライトまで収録できない、という場面以外ではF-log収録は使わないことにしました。

ちょうど、晴天の屋外で動画を撮影する機会がありましたので、先のNDフィルターをつけて、F-logを使わずに、フィルムシミュレーション:ETERNAで撮影して見ました。
プリセットは、ハイライト-2、シャドウ-2、シャープ-4に調整しています。

(映像にはぼかしを入れています)

晴天の屋外ということで、コントラストの高い状況だったと思いますが、ルミナンスを見ますと、ハイライトにもシャドウにも、かなり余裕があります。
もしかしたらハイライトもシャドウもデフォルトのままで撮っても問題ないかもしれません。

逆光状態の時にハイライトの処理が難しかった他は、ほとんど同じような状況でした。
次に撮るときは、シャドウは0にして撮ってみようと思います。

将来FUJIFILMのデジタル一眼で4:4:2 10bitで収録できるようになったり、FUJIFILMのシネマカメラが登場して、4:4:4のRAWで収録できるようになって、後処理で美しいフィルムシミュレーションのLUTを当てて、豊かなトーンが表現できるようになったら嬉しいですね。

写真歴は長いですが、動画は駆け出しで、写真と全然違うところ、共通するところ、わからないことや難しいことがたくさんあって楽しいです。

また気づいたことや面白かったことはシェアしていこうと思います。
何かご意見、ご質問があればコメントくださると嬉しいです。

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